【レポ】ACフォーラム:セッション2 #acf2010

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次はセッション2、 日経ビジネスオンライン副編集長: 瀬川 明秀 氏による「 日経ビジネス:雑誌からネット、そしてその先へ 」

AC forum 2010:日経ビジネスオンライン副編集長 瀬川 明秀

「日経ビジネス」は40年の歴史をもち、書店で売られていない書籍として存在し、購入は企業の課長クラス以上のみであったため広告ターゲットも明確だったために当時は一番広告費の高い書籍として有名だ。

そんな日経ビジネスオンラインサイトは、日に15本程度のコンテンツをアップしており、1つ1つのボリュームも厚くし、月刊誌を出すクオリティに近いもので運営している。ちなみにサイトのコンテンツは掲載当日は全て読むことができるが、翌日以降は2ページ目以降がは登録ユーザーのみいうスタンスになっているのが特徴だ。
それでも3,000万PV/月、平均滞在時間は約10分あるという。会員数は130万人(セッション1のコカ・コーラパークは800万会員)。
スタッフは6人だけというのだからスゴイ

面白いところは、読者としては朝or昼に集中傾向があり、夜はまるっきりアクセス数がないというところは意外。特に金曜日の夕方以降はガタ落ちするという、明らかにビジネスマンユーザーというのが分かる。
そんなユーザー層は平均40代の課長以上が8割。男女比は8:2。収入は800万クラスの人が多いとのこと。

AC forum 2010:日経ビジネスオンライン副編集長 瀬川 明秀

その中で面白いとして紹介されたのは、土曜日に紹介されている「会長/社長、役員」が読んだ今週の記事TOP20」、「「女性」が読んだ今週の記事TOP20」、「コメント数の多かった記事TOP20」などがある。
読者プロフィールがわかっている故に、どの業界人が何を好んでいるかなどがわかるそうだ。
その為、雑誌企画でやるようなデスク会議はなく、評価は読者側のコメントでわかるため特に記事の良し悪しを出す前に決めることはしていないと言う。
しかも記事の書き手は、プロの人よりも現場の人書く方がウケるという。つまり作られたような文章ではなく、不慣れであっても現場の声を実は欲しがっているいう事実であり、同じネタであっても何度でも同じネタで記事がかけるのがネット上の特徴だという。

この瀬川さんのお話ですごく共感したのは、「紙」と「ウェブ」のクロスメディアとして同じモノ載せても通用しないという点だ。
「ウェブ」で書いたモノを「紙」の載せたり、「紙」で書いたモノを「ウェブ」に載せても通用しなと断言していたが、それは「ウェブ用の原稿は情緒的」であり、「紙用はパキパキした堅い文章」であってそっけなくなってしまう。
考えて読むのが本で、情報して読むのがウェブであるが故に、ウェブは読むスピードも早い。
しかし、ウェブの場合は専門用語を載せることはドンドン書いても良いという。これは読むユーザーが既に読む段階で狭まっているからだという。

話が変わるが、今苦しんでいるのは4月に出る(予定)のTwitter本でそうだ。
そして、電子書籍についてもやると名言している。
ゲーム機系といっているが、iPadなども視野にいれていると思われる。

「ウェブ」が「紙」でない、というコトを一番に分かってくださってる方だと感じた。
どうしても「紙」の延長して捉えられる「ウェブ」は、カタログと同じモノを載せればOK・・・そんな訳はなく、ウェブにはウェブ用のコンテンツやテキスト、写真をきちんと用意しなければ本来はいけない。しかし企業は「広告」という位置づけが大量消費用ツールの1つとして、間に合わせとして既にあるものと同じで良いという認識が広まってしまっていることは、もっと一般企業の人たちはわかってもらいたい。

日経さんは何かと最近お付き合いがあるのだが、ぜひ瀬川さんとは改めてアポをとって会いにいこうかと思う。

【追伸:2010.03.22】
午後目覚めたら、瀬川さんから月刊PV数が違うとご指摘いただきました。
申し訳ありませんでした。正しい数字に変更しました。

ツイッター 会社と仕事はこう変わる
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