« Service Pack 2 間もなく自動アップデート開始 | メイン | Google、News検索開始 »
2004年08月28日
Web Accessibility Toolbar日本語版
先日、毎日新聞ユニバーサロンの主催で、アクセシビリティセミナーが行われた。
» ユニバーサロン
残念ながら私は、申し込みをしておきながら行けなかったのだが、後日、某MLにて植木真(Infoaxia)さんから、新しく設立した組織『Infoaxia』のWEBサイトを紹介してもらった際に、そこに”WEBアクセシビリティツールバー”があるのに気づいた。
» インフォアクシア
» アクセシビリティツールバー
植木さんの話では、このツールはオーストラリアの盲人協会などが設立したNPOが開発していて、世界各国でボランティアが各言語版をローカライズしているそうです。
ちなみに、日本語開発は植木さんをはじめ、Jun (Wrong HTML)氏、湊 規生 氏、川野陽祐 氏の手によるもの。
残念ながら、機能するのはWindow(98SE、2000、Me、XP)かつ、Internet Explorer 5.5以上なので、Macユーザー向けの開発も欲しいところです。
☆ツールの主な機能
- W3C提供のHTML/CSSチェッカーによるソースコード診断
- CSSをオフにした画面表示
- 画像をalt属性値(代替テキスト)に変換
- グレースケール表示に変換
- 見出し箇所、リンク箇所を一覧表示
- テーブルのセル順序を表示、リニアライズ
- ブラウザ画面サイズのリサイズ
- ブラウザ画面内の拡大
- 各種視覚障害の見え方をシミュレーション
- 機種依存文字、半角カナの使用箇所チェック
- 各種ツール、関連サイトへのリンク
実際、このツールバーを導入してみると、いろいろなBookmarkletによるシュミレーションや、リファレンス、アクセシビリティツールサイトへのリンクがある他に、HTMLやCSSのチェッカーサイトへの自動アクセスもついている。
これまで、どちらかと言えば、チェックを行う為にそれぞれのサイトへ移動して、URLやファイルを書き込む必要があったが、このツールバーならば、今見ているサイトをツールバーから選択するだけでチェックができるのだ。
それぞれ、URL版、ファイルアップ版の2種類そろっていたりと、作業効率を減らせられる感じだ。
もちろん、WEB制作系でなくとも、クライアント自信が自サイトをチェックするのにもいいだろうし、幅広くアクセシビリティを知ってもらうには良い拡張機能だと思う。
一時期、制作仲間の間では「ス切リボ」という拡張機能が風靡し、あのボブ・リーガン氏も使用していたのには驚いたが、開発者がサイトを閉じてしまったので、これから同じような機能が急遽必要になったシーンでは役にたつことでしょう。
アクセシビリティは、1人1人の心づかいがアクセシブルなサイトを生み出すと、私は考えています。
W3C準拠だとか、CSSで完全レイアウトしたものが目指す最終点ではなく、作ったページを閲覧する人への配慮がどこまで行き届くか、そして、目的地まで迷わず着かせ、理解をしてもらうか、が必要に思えます。
準拠サイトをつくるのは、その上ので1つの過程なんで、それよりもまず、アクセシビリティって何なのか、少しずつ理解の輪が、こーいったツールバーからの体験でもいいので、広がることを私は望みたいです。
あくまでも、私の願いです。(笑)
投稿者 Manabu : 2004年08月28日 16:35 |
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.freesia.org/mt/mt-tb.cgi/8