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2004年08月24日
aDesigner
アクセシビリティが、6月20日よりJISとして施行されたことは多くの方が既に知っていらっしゃることでしょう。
そして、富士通アクセシビリティ・アシスタンス等のようなチェックツールも多くリリースされていて、手軽にアクセシビリティチェックを行うことが出来る、今日この頃ですが・・・。
その中で、IBMより『aDesigner』というのが7月にリリースされた事をご存知だろうか。
» aDesigner
他のツールと違うところは、このツールが「チェッカー」ではなく、「シュミレーション」であるということです。
主に、このツールが出来ることは、以下の通りです。
- 全盲ユーザーの音声によるウェブページ閲覧のユーザビリティを視覚化して画面表示
- ロービジョンユーザー(弱視・色覚異常・白内障)の症状に応じた「見え方」をシミュレートして画面表示
この、「全盲ユーザーの音声によるウェブページ閲覧のユーザビリティを視覚化して画面表示」については、本当によいツールだと思います。
通常サイト全体が、どのように音声ブラウザでは読まれるのかをチェックするには、実際に音声ブラウザを使う必要があります。
でも、このツールでシュミレーションを行うと、見た目で、目的のテキストまで何秒かかるのか・・・が、数字とアイコン、そして色分けで教えてくれます。
7月1日にIBM箱崎で行われた『アクセシビリティフォーラム2004』で、既にデモがされていて、私はJIS化メンバーの飯塚氏にオススメされてたのですが、使ってみてとても興味が湧きました。
クライアントに説明するときなど、現状のサイトが読んで欲しい部分に到達するまで、実際にかかる時間がひと目で分かるのです。
自分が驚いたのに、クライアントが何の衝撃もないはずがありません。
フリープログラムなのが凄いですが、ちょっと導入するのに別途DLするものが必要だったりと、面倒なのが・・・アクセシブルじゃないなーと、私は思います。
投稿者 Manabu : 2004年08月24日 17:57 |
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